Gollumで使用するGitリポジトリにて、ファイル名にマルチバイト文字を使用できるようにする設定方法
概要
Gollumは、Gitで実装された、シンプルなWikiシステムである。
Gitリポジトリに登録されたマークアップファイルに基づいてページを構築するため、CLIとの親和性の高いWikiである。
しかし、Gitリポジトリのファイル名にマルチバイト文字を使用している場合、以下のようなエラーが発生してしまい、
ページを正常に表示できない現象が発生する問題がある。
Encoding::CompatibilityError at PATH: incompatible character encodings: ASCII-8BIT and UTF-8
そこで、今回、ファイル名にマルチバイト文字が使用されていても、ページを正常に表示する方法を調べた。
本記事では、Gollumで使用するGitリポジトリにて、ファイル名にマルチバイト文字を使用できるようにする設定方法を記す。
環境
Debian GNU/Linux 9.1 (stretch)
Gollum 4.1.2
gollum-rugged_adapter (0.4.4)
cmake 3.7.2-1
pkg-config 0.29-4+b1
systemd 232
設定方法
Gollum実行時に、 gollum-rugged_adapter
を使用してGitリポジトリにアクセスするように設定する。
設定は、以下の順序でおこなう。
必須ソフトウェアの導入
gollum-rugged_adapter
の導入systemd
ユニットファイルの変更サービスの再起動
必須ソフトウェアの導入
まず、 gollum-rugged_adapter
導入に必要なソフトウェア、 cmake
と pkg-config
をインストールする。
# apt install cmake pkg-config
gollum-rugged_adapter
の導入
次に、 gollum-rugged_adapter
を導入する。
# gem install gollum-rugged_adapter
systemd
ユニットファイルの変更
gollum-rugged_adapter
導入後、 systemd
のGollumのユニットファイルに、起動オプション --adapter rugged
を追記する。
ExecStart=/usr/local/bin/gollum --adapter rugged # その他、必要な起動オプションを追加する
サービスの再起動
最後に、Gollumサービスを再起動する。
# systemctl daemon-reload
# systemctl restart gollum # 実行ユーザを指定する場合は、 "systemctl restart gollum@user"
以上で、設定は完了である。
雑記
Gitのステージングファイルをマルチバイト文字で表示したい場合は、Gitの設定に以下の内容を加える。
$ git config --local core.quotepath false
git
の設定は元より、rack
やらrugged
やら、全然分からん…